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2011.07.25 Monday
 昨日は東方のイベントにおつかいに行ってきました。上瀬です。いや、久々のイベント、なかなかにハードでした。

 今回のssは入場開始の待ち時間に書きました。暑い日続いて参りますね。そんなネタのssです。擬人化が苦手な方はご注意ください。

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「あーつーいー」
白いかもめが机に突っ伏して言った。
「まだ七月なのになんでー? 暑さがピークなのは八月じゃないのー?」
気温は37℃。猛暑日と言って過言ではない。
「かもめちゃん、ここ、ちゃんとクーラー入ってるよ」
「知ってるわよ! けど暑いものは暑いのー!」
白いソニックが白いかもめに言うが、納得する様子はなかった。
「坊、文句言っても俺達じゃ天気にゃ勝てねーって」
「おだまり、ソニック。てゆーか、坊って呼ばないでって何回言えば良いのかしら。縛って御笠川に流すわよ」
そのまま博多湾に流れておしまい、などと極一部のローカルネタ(しかもその地域は白いかもめは走ってないはずだ)を披露しながら白いかもめは苛立ちを剥き出しにした。東北の方などは暑さでレールがやられるらしいが、そんなことが起きてないだけまだマシかもしれない。
「あちいー!」
朝の運行を終えたらしく、事務所の扉を勢いよく開けて有明が入ってきた。
「あ、お疲れでっす」
「ああ。お疲れ。いや暑いな。事務所の中が天国みてぇだ」
有明はネクタイを弛めながら言う。汗も相当かいているようだ。
「俺着替えるから、奥ちょっと借りるな」
「坊、覗くなよ」
「なんであたしに言うのよ。白に言ってくれないかしら」
「かもめちゃん、僕も覗かないよ」
不毛な会話を聞きながら有明は奥へ向かって行った。
 ちなみに、説明しておくとソニックが白いかもめを『坊』と呼ぶのは実は間違いではない。その呼び方が示す通り、白いかもめは性別で言えば男だからだ。口調も見た目も女子のようであるが……実際はちゃんとついてるものはついている。
 そして今度は逆に口調も見た目も男子のような白いソニックはついていない。
「ふえー、あちー」
本日何度目だろうか、同じような言葉を吐きながら入ってきたのは白いかもめの兄である特急かもめだった。
「おかえり、兄さん」
「おう」
かもめは手に持っていた袋を長机の上に置いた。
「あまりに熱いからキヨスクで買ってきた」
「あー! アイス~!」
あたしブラックモンブラーンと叫びながら、白いかもめは袋に手を突っ込んだ。
「かもめちゃん、僕ミルクックがいい」
「九州列車ならブラックモンブランが常識よぉ」
「つか、ブラックモンブランもミルクックも会社一緒じゃないか」
白二人のやり取りにソニックが突っ込みながら彼が選んだのは袋詰めのかき氷だった。
「おい、がっつくなよ。そんなに買ってきてねーんだから」
「いくつ買ってきたのー?」
「お前らのと俺のだろ。それから有明もいそうだったから一応有明の分もいれて五つかな」
そう言い、かもめは椅子に座る。
「お、お疲れ、かもめ」
「お疲れ」
着替えから戻った有明がかもめに声をかけた。
「アイス買ってきたぜ」
「サンキュ」
残った二つのアイスを見て有明は微妙そうな顔をした。
「お前、あいすまんじゅうってどういうチョイスだよ」
「えー、食うヤツいるかなと思って」
ガリガリくんとあいすまんじゅう。究極の選択だなと有明は思った。いや、ガリガリくんもいいけれど今はアイスクリームの方がいいなっていうか。けど、あいすまんじゅうは甘過ぎてちょっとキツいしなー。
「じゃ、ガリガリくん貰うわ」
そう言って有明はガリガリくんを手に取った。
「いや、アイスも高くなったよな。今、いくらだっけ」
「ブラックモンブランが八十円だったかな」
「えー、九十円よ。何言ってるのよ、兄さん」
昔は六十円だったのになー。有明は笑いながら言った。
「ふつーのアイスで百二十円だもんなー」
「百円が普通でしたよね」
懐かしいという顔をする年長組に白い二人はそーなんだーと言いたそうな顔をしていた。
「お、いーもん喰っとるのー」
「富士さん!」
久し振りに見た顔に有明は笑った。富士の後ろには櫻やはやぶさ、そして鷗もいる。
「親父」
「お疲れさま、かもめ、白」
珍しい顔が揃っている。
「これではとさんいれば国鉄揃いますねー」
「まぁ、童子(わらし)がおらんがな」
富士の言う童子(わらし)というのは、鷗の兄でありかつて超特急と称された燕のことだ。廃止以降、「新しい仕事先を見つけた」と言葉を残して姿を消してしまい、今は彼の消息を知っている者はいない。……たった一人を除いて。
「今日はどうしたんですか?」
今は廃止になったりしている面々だ。それぞれ色々なところで裏方を手伝ったりしているが、あまり顔をみることもなくなっていた。
「実は櫻がな」
富士が嬉しそうに笑いながら言った。
「新幹線になることになってのぅ」
「新幹線っすか!?」
驚きの声が上がった。九州新幹線全線開業で二本、新しい新幹線が出来るとは聞いているがまさか櫻がそうなると思ってもみなかった。
「大袈裟に言わないでくださいよ」
「事実じゃろうが。また走れるんじゃから素直に喜べ」
先輩が一番嬉しそうじゃないですか。櫻は気恥ずかしそうに言った。
 九州新幹線全線開業で九州と西日本で協議した結果、どちらか一人は昔から仕事をしている列車を、と西日本サイドから要請があったらしい。西日本からすればあくまで普通の、『普通』の新幹線が欲しかったみたいで、特に九州に任せておけなかったのだろう。
「つばめは乗り入れお断りか」
「九州の考えることは奇抜じゃからなぁ。新しい新幹線をと言ってどんなヤツが生まれるか判らんからのう」
それならば身元がちゃんとしている列車の方がいい。そう西日本も思ったのだろう。
「おめでとうございます!」
「う、うん。ありがとう」
これからは櫻も一緒に働くことになる。それは嬉しいことだった。
「富士。あれ、早く出さないと」
「あ、そうじゃな」
はやぶさに言われ、思い出したように富士はクーラーバッグを出した。
「お土産」
どうやら富士達も氷菓を持ってきていたらしい。
「ごめん。食べてるって思ってなかったから。僕達もアイス持ってきちゃった」
「いや、いいんですよ。すみません。なんか気を使わせてしまって」
「早く食べようよー」
先ほどブラックモンブランを食べたばかりだというのに白いかもめは目をきらきらさせながらクーラーバッグを見つめている。
「お前、腹壊すぞ」
「大丈夫よ。あたしの胃袋、甘くみないで」
「しかし今は良い時代になったのぅ。アイスクリームなんぞおいそれと食えんかったぞ」
富士が言う。明治生まれの富士からすればそう思うのも当たり前だろう。
「アイスってセレブの食いもんだったんですよね。高かったんですか? やっぱ」
「高いっていうよりなかったですよね」
「そうじゃのぅ。ものが今ほどなかったからな」
砂糖も高かったし。そう言うのが実際生活していた富士や櫻だけに重い気がした。
「やっぱあれだ。夏は氷じゃったな」
「よくみんなで食べましたよねー」
国鉄組が思い出す氷菓はやはりかき氷らしい。
「今みたいに色んな味とかなかったですよね。雪かみぞれか金時くらいでしたよね」
「雪? みぞれ?」
金時はわかるらしいが平成生まれは雪やみぞれが判らないようだ。
「雪は砂糖かけるだけ。みぞれは砂糖水かけるだけだよ」
鷗がそう説明した。
「それだけなのー」
物足りなそうに白いかもめは言った。
「昔はその砂糖もものがなくてあんまり食べられなかったんだよ、白」
「あたし、今生まれでよかった」
そう白いかもめが言い、みんながどっと笑った。
「そう思うと、燕の食べてたアレはなかったと思う」
ぼそりとはやぶさが言った。それを聞いて国鉄組の笑いがぴたりと止まった。
「え? 何? 伯父さん、どんなの食べてたの?」
恐る恐るかもめが訊いた。後ろでは白いかもめが知りたい知りたいと喚いている。
「え? 『武勇伝』系?」
「いや、なんていうか」
「富士スペシャル(敵性言語)」
言葉を濁す面々に、やはりぼそりとはやぶさが言った。
「ふ、富士すぺしゃる?」
「かっこ敵性言語?」
「かっことじ」
平成組が不思議そうに言った。
「なんで『富士スペシャル(敵性言語)』なんじゃ! 『燕スペシャル(敵性言語)』でいいじゃろうが!」
「富士が作ったのが最初って聞いた」
「櫻~」
「だって先輩があの子に作ったんじゃないですか!」
どうやらその富士スペシャル(敵性言語)は相当な代物らしい。
「何なんですか? その富士スペシャルって」
「あー、あれね」
鷗が困ったような顔をして言った。
「かき氷にさ。金時を添えるっていうよりも裾野に広がってるくらいに敷いてみぞれをかけるでしょ? その上に雪を降るんだ」
つまり
「図で描くとこんな感じ」
そう言って鷗が描いた絵はどことなく富士山に雪が降っているような感じの仕上がりになっていた。
「あー」
「こんな感じだ。富士スペシャル(敵性言語)」
「だから富士スペシャルって言うなと言っとるじゃろうが」
甘いにもほどがあるだろう。その場にいた全員がそう思っているに違いなかった。
「そ、そうだ。持ってきてもらったアイス食べよう! アイス!」
話を反らそうとかもめが言った。
「あー!」
アイスという単語が引き金になったのか思い出したように有明が叫んだ。
「お前、あいすまんじゅう!」
そういえば袋から出さずそのままだったはずだ。
「やべぇ! 忘れてたって、アレ?」
あいすまんじゅうが入ったままのはずの袋が空でかもめは不思議そうな顔をした。
「おかしいなぁ」
「冷凍庫に入れたんじゃないの?」
かもめ親子がそう言いながらあいすまんじゅうを探すが、あいすまんじゅうは見つからなかった。
(絶対あの人だ)
有明だけがそのあいすまんじゅうの在処に心当たりがあったのだが、信じてもらえそうもないので黙っていた。

夏、真っ盛りですから。

 後日、その本人に訊いたところ。
「ああ、あの氷菓か。食ったぞ。解けかけてたからな」
とかなりあっさり認めたので、それ以上何も言えなかった有明であった。
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